その3・薬と点滴について
その2で治療について述べたが、私が入院中に服用した薬や点滴は以下のようなものだった。
定番(?!)ともいえる張り止めの薬。これを24時間点滴した。
- マグネゾール(マグセント)
これも張り止めの薬で、24時間点滴。ウテメリンだけでは効かなかったので、あわせてこれを使った。しかし、これがけっこう厄介な薬。まず、個人差があるが顔の筋肉が痛んだり、まぶたが重くなったり、全身にがだるくなったりする。その上、肺に水がたまる副作用の可能性があるということで、経口摂取の水分チェックが必要である。そのため、尿・水分(ジュースやお味噌汁も)をきちんと計量し、チェックしてもらう必要がある。私は一時期尿量が減り、呼吸のチェックもあわせて毎日してもらった。本来ならレントゲンとれば一発でわかるのだが、妊娠中にはそれは無理なので・・・そしてこのマグ、一度つけると取るのがウテメリンより難しい点滴といわれていた。一時期、入院患者でこれつけてるのは私だけになり、何とも嫌な感じだったが、産科的に安全圏といえる34週すぎから徐々に量を減らしてとってもらった。これがとれたとき、病院のスタッフさんたちがみんな喜んでくれたっけ。
- とうき(漢字はとても難しくどんな字か忘れた)芍薬散
張り止めを点滴していると動悸がするので、それを緩和するための漢方薬。
- マグミット
便秘薬。妊婦に便秘は大敵であるが、入院していると便秘になりがち。ましてや車椅子でトイレだとなおさらである。
- 飲み薬(便秘の)
マグミットではきかなかったからもらった。名前は忘れた。
- トローチ
病室は乾燥するので時々なめていた。
上に同じ。これでがらがらうがいした。
- 抗生剤
感染が高い時点滴。
- フロモックス
上の点滴が必要ない程度になった時、これに移行。
- 鉄剤
後期、貧血の気があったので、飲み薬と朝一の注射。
こんなぐらいだったと思う。
点滴については、母体への負担が重くなる(肝臓等の数値や濃度数値とか先生はいっていた)と、流量を微量あげたりさげたりする。
その結果、お腹が張ることもあるのでその辺はうまく調整が必要であるが、ここが母体にも子宮にも赤ちゃんにも限界だ、と判断されれば何週であれ緊急帝王切開となる。なので、薬の流量がどんどんあがっていった時は、もうだめなのか、と何度も絶望した。(T T)
しかし、限界ぎりぎりの流量でお腹の張りは収まっていき、それから2ヶ月近くそのままで持って37wに突入できたのである。
病院の方々は、私の身体が薬に適応する能力が高かった、よく頑張られた、と言ってくださった。3ヶ月も入院できる人はそういない、と。
事実、多くの方々が先に私より産まれて退院していった。それは早産であったり、見事回復しての退院であったり・・・。でも、みんな元気な赤ちゃんを授かっていたので、これはこの病院の素晴らしさを物語っていると思う。