里帰り出産計画その2・いつ帰るか

里帰り出産先をY病院に決めたところで、次の問題はいつ帰るか?である。早いうちに一度実家に帰ってY病院で診察受けて予約、そしてまたこっちに帰ってきて、まあ予定日の2ヶ月くらい前に帰ればいいかなあ、と考えた。こっちにいる間、ダンナの仕事がかなりきついので、私が一人になる時間が多くなることを私の両親は大変気にしていたが、普通の里帰り出産パターンはそういうものらしいので、仕方ないのでは?という流れになりつつあった。
さて、今度は現在お世話になっている先生に里帰り出産の意思を告げ、帰る時期のタイミングを話し合わなくてはならない。里帰りといったとたんに態度が悪くなる医者もいる、という何ともけしからんというか、嫌な話をきいたことがあるので、話す時はかなりびびったが、先生は全く態度が変わらなかった。私の今住んでいるこの地域は、最近いろんな企業が工場を建てる等、急激に人口が増えているので、私のように里帰り希望妊婦は意外と多いのかもしれない。ただ、態度は変わらなかったものの、私が予想してもいなかったことをこの先生は口にした。
「向こうで早いうちに一度診てもらうということだったら、そのまま帰ってこないで向こうで産みなさい。早い方がいいよ。もうすぐお盆だからそのとき帰れば?」
「えっ?それって、里帰りっていうより、そのまま転院するってことですか?」
「そう。あなたの場合、行ったりきたりするのが(実家の場所も聞いた上で)一番いけない。後期になれば早産の危険性がでてくる。帰ろうと思っても帰れない可能性がある。今が一番そういう危険性はない。まあ・・・24wまでの流産っていうのは、くい止めようがないこともあるから。」
うーん・・・なんかひどい言われようだな。悲しくなってきた。
「でも、今つわりがひどいし、この暑さで体力がないんです。お盆に新幹線に乗って帰る自信がありません(それにどーせこんな時期に切符とろうとしても絶対無理)。だから、安定期になればちょっとましになるから、せめてその時に帰ろうかと思うのですが・・・」
「実家に帰ればつわりも治るかもよ。それから、あなたの場合、安定期なんてないよ〜。」
ガーン!!!Σ(゚д゚lll) ひ・・ひどい・・・。ちょっと目の前真っ暗。
「・・・わ、わかりました・・・。家族と相談します。とりあえず、10日後の次の検診にはこちらに来ますので、よろしくお願いします・・・。」
やっとそれだけいって帰ってきた。先生に「安定期なんてない」の言葉の意味を聞くのを忘れるくらい、私はびっくりしていた。そんなに私は厄介な妊婦なんだろうか・・・。
・・・結局、すったもんだあったものの、鶴の一声ならぬ医者の一声、10日後の検診の際に紹介状をいただいて(念のため数日前に電話でお願いしておいた)、その次の日にこちらに手伝いにきてくれていた親と一緒に里帰りするということで決まった。前回の出血も怖いし、もし里帰りできない状態(予定してても帰れなかった妊婦さんは多い、とY病院の看護婦さんも電話で言った)になると、こちらの冬は厳しいため高血圧気味の親が手伝いに来るのは難しいし、もし早産になると大変だからだ。ダンナには大変申し訳ないと思ったが、あそこまで医者に言われてここに残る勇気は私にはなかったし、ダンナも理解してくれた。
半年以上の里帰りということで、送る荷物も半端な量ではない。なにせ、夏から初春まで実家に世話になるわけだから、この暑い中、セーターをひっぱりだしてダンボール詰めしなくてはならない。体型が既に変わっている&これからさらに変わるから、大きめの物を選んで詰めていく。でも、体型の変化によっては送ったもののやっぱり着れない可能性はあるわけで、そうなったら実家で通販でも利用するしかない。ついでに、姉(すでに二人の子持ち)がもういらないから、と赤ちゃんグッズやお産用品などを多数送ってくれていたのだが、それも再び実家に送るはめになった。無事に出産して帰るあかつきには、さらに荷物が増えている予感がする。極力無駄なものは買えないってことか。
こちらでの準備が全くできないまま実家に行くはめになり、さて産まれてからどうやってその辺は準備すればいいのだろうか?という悩みがあるが、そんな先のことよりも身体をできるだけ大事にして、無事にもたせて産むことの方が先決である・・・と自分に言いきかせた。
幸い、つわりは帰る日の数日前からかなり治まっており、台風事故その他で新幹線が止まることもなく、無事実家につくことができた。
ただ、私が取った新幹線の座席が一番前の車両だったことで、親からかなり文句をいわれた。我が家には、電車に乗る時は極力前方車両には乗らない、というポリシーがあるためだが、何はともあれ無事についたのだから、よしとしよう。