功名の旗&さらば吉兵衛・゚・(つД`)・゚・

今回は前回に続く武田鉄矢こと吉兵衛の恋ネタと、彼の討ち死にである。今回の武田鉄矢はすごくよかった。細川ふみえこと、たき、という女性の存在が重荷になってしまったこと、子供はみんな世話がかからなくなり、自分には思い残すことはない、と笑う前田吟こと新右衛門との対照・・・。
しかし何といっても上川隆也こと一豊とのシーンが一番よかった。武田鉄矢の演技がよかったのはもちろんだけど、涙を誘うのは、武田鉄矢の熱演を受ける上川隆也の演技があるからこそだ。城攻め前の死を予感したような、たきという重荷を断ち切ろうとしてるような吉兵衛が一豊に最後の説教を行うシーンがあるが、たった二人しかいない静かなシーンなのに、非常にみごたえがあった。
で、今回はこの二人、アドリブ(事前許可はとってたらしい。さすが国営放送)のセリフがあった。
http://www.nhk.or.jp/taiga/topics/19_studio/int_takeda.html
武田鉄矢インタビューによると、まず、城攻めの時、一豊に呼び止められた吉兵衛が「なんの、ここが功名が辻じゃ〜」というセリフ。城攻め前の説教シーンで「功名が辻」という言葉がでていた(初めてこの回でこの言葉登場したのじゃないだろうか?功名、という言葉は何回もいってたけど)からさらに効果的だったと思うし、それを聞いた一豊の表情がものすごくよかった。( ;∀;)
それから、もう一つのアドリブは吉兵衛が「殿、功名を」といって息絶えるんだけど、それに対して一豊が言った「ともに参れ、ともに参ってわしの城の天守に立て!」というセリフ。・゚・(つД`)・゚・これがアドリブのセリフ、ということには正直驚いた。もっとすごいなと思ったのは、上川隆也が吉兵衛が倒れた時、芝居を越えて号泣した、ということ。これって、一豊に上川隆也が同化して演じることができてる、ってことではないんだろうか?この人、「大地の子」でも本当に素晴らしい演技を披露してくれたけど、いい役者さんですね〜
最後、新一郎が吉兵衛の遺体の胸からでてきた血まみれのたき宛ての遺書というか手紙を持って帰ってきて、千代とたきと新一郎が号泣するところでこの回は終わっている。この3人の悲しみの演技はすべて微妙に異なっており、3人とも熱演だったが、やっぱり今回は武田鉄矢上川隆也で決まりでしょう。
で・・・来週はいきなり大人になった茶々が登場ですか。