おじいさんの交渉術

今日の心に残ったシーンはロッテンマイヤー女史とおじいさんのやりとり。
草の上にクララを直接座らせたことに怒るロッテンマイヤー女史。次からは毛布を使え、と怒る女史。おじいさんはまずそれをスルーして、クララに草の上に座った感想をきく。クララは当然肯定的な感想を述べる。それでも食い下がるロッテンマイヤーに、おじいさんははっきりと反論し、「こんなすばらしい草のじゅうたんがあなたの目にははいらないようだ」と言う。ロッテンマイヤーは、ぶすりとして黙り込む・・・
というシーン。いやあ、すばらしい交渉術だった。
ハイジが山に戻ってから、おじいさんの人間的な円熟というか、深みがましてきた気がする。
若い頃は金持ちだったものの荒れた生活で財産をつぶし、はてには殺人まで犯した、といううわさもあるおじいさんだが、天性の資質なのかハイジに感化されたのだろうか?