その6・食事について(その2)

その1では毎日の食事パターンを書いたが、その2では特別な日の食事について書いてみる。
特別な日って?
私が入院した期間(10月中旬〜2月初め)には、1年で最大ともいえる特別な日が2回もある。そう、それはクリスマスとお正月。このとき、私は既に減塩のため妊娠中毒食に切り替わっていたが、この日だけは普通食との区別はなかったのだ。(ちなみになぜ同じ食事だとわかったかというと、トイレに行った際、廊下に出してあったほかの人の食事と全く同じだったから)

(クリスマスディナーのメニュー)
ご飯、鶏のもも肉、ラザニアみたいなの、じゃがいもとブロッコリーの塩茹でみたいなの、スープ、サラダ、ショートケーキ、牛乳(やっぱり牛乳なのだ)
うれしくて、完食。鶏のもも肉はしっかり味ついてて美味しかった。

さて、お正月に行く前に、大晦日というものがある。年越しそばは今年は無理かなあ、と思っていたのだが、うれしいことに31日の夕食にはおそばがついた。うれしくて、しみじみとたった一人でそばをすすりました。

そしてお正月の朝を迎えた。が・・・朝食はいつもと同じ無塩パンとかサラダ。ちょっとがっかりしたものの、夕食に何かが来るのではないか、と期待していたら、何と、昼にキタ━(゚∀゚)━!

(お正月の昼食メニュー)
 折り詰め(中身:鯛のような焼き魚のお頭付き、黒豆、お煮しめ、紅白かまぼこ、和菓子、大根なます)赤飯、お餅と菜っ葉入りのお味噌汁、プリン

某局の「大笑点」をだらだら見つつ、うれしがって完食。これで終わりなのだろうか、と思っていたら夕食にもキタ━(゚∀゚)━!

(お正月の夕食メニュー)
 海老の焼いたの、紅白なます、きんとん、鶏肉の野菜巻きみたいなの、ご飯、茶碗蒸し、煮物、そしてやっぱり牛乳

お正月特別メニューは元旦だけで終了し、2日目からは元通りになったものの、ちらし寿司等、人気の高いものを出してくれていたようだ。

(番外編)
 ある秋の日、もみじの形の麩が入った汁物と、もみじ饅頭がデザートについた。特に何の日でもなかったと思うが、たぶん入院患者を慰めるために季節を感じさせるものをだしてくれたのだろう。

(番外編その2)
 出産後の節分の日、のり巻きとあげ寿司、小さな袋入りの節分の豆がついた。

入院中というのは自由に外に出れず、窓からはいつも同じ景色しか見えない。食事は最大の楽しみの一つで、食事から季節を感じられるのはうれしいし、心にじんとくるものである。また、小さなカードが特別な食事にはいつもついていた。
クリスマスにはツリーが書いてあるカード、お正月もイラスト入りのカード、秋の番外編はイラストに「よくなってください」と書いたカード・・・ただの印刷物なのに、病院側の心遣いがうれしかった。