突然の子宮収縮・ズファジラン

母子手帳をもらってから、2日目の夜中のことだった。眠っていると、夢うつつでお腹に違和感を感じた。ぎゅーん、ぎゅーん、という下腹部痛。はっとして目をあけると、まだ下腹部が痛い。トイレに行くと、おりものに赤茶っぽい血が混じっていた。
たぶん、この時の私の顔色は真っ青だったと思う。・・・まずい、これは切迫流産か子宮収縮か、とネット等で聞きかじった情報が頭をかけめぐる。誰か(少し前から、両親が私の体調を心配し手伝いに来てくれていた)を起こそうか。でも、今は夜中だから、結局起こしたところでかかりつけの産院に行くこともできない(病院だから24時間誰かいるとは思うけど、24時間対応の病院じゃない。そもそも近くに24時間対応の病院ってない)から、結局朝まで寝てるしかないわけである。救急病院(近くにあるのか?)とか今月の市の当番医院という選択肢もあるわけだが、飛び上がるほど痛むわけでもないし、わけわからん病院に連れて行かれるのはもっと嫌だった。結局、鈍痛のする下腹部をさすりつつ、心の中で祈りながら、眠りについた。
朝起きると、痛みはない。トイレ行っても出血もない。ちょっとほっとした。で、両親とダンナに夜中の出来事を告げると、大騒ぎになった。みんなが心配していろんなことをいい、あげくのはてに険悪なムードになってきて、私は不安とこんなことならいわなきゃよかったと思い、泣き出してしまった。結局ダンナは私を両親にまかせて会社に行き、メールで適宜報告することにした。私は病院が始まるやいなや昨晩の出来事を電話し、相談した。すると、すぐ来て下さい、ということだったので、一人で病院に行った。付き添ってもらってもよかったのだが、現時点で何ともなかったので、一人でバスに乗って出かけた。場合によっては入院っていわれるかもしれないな、そうなったら準備どうしようかな、とバスの中で考えていた。こんなことが考えられたのは、朝起きた時に痛みも出血もなかったからだろう。
病院に行くと、かなりの数の妊婦さんが待っていたが、あらかじめ電話しておいたせいか、気配りしてくれて、目立たないように優先的に診察を早く回してくれた。(・・・診察後、かなり待たされているらしい妊婦さんが、すぐ終わって帰る私に鋭い視線をあびせてきたんだけど、勘弁してください)
先生もいつもにもまして、厳しい顔をしていた。エコーを見ると、赤ちゃんらしき物体がちゃんと見えた。ほっとした。出血ももうしていない、ということで、たぶん何かの刺激で子宮収縮があったのでしょう、と先生は言った。さらにズファジランを1w分処方され、次は1w後に来ること、といわれた。薬、というのは抵抗があったが、薬剤師さんいわく、「妊婦さんのための薬だから安心してください。飲まない方が害になります。」効能説明書を見ると、「子宮の収縮を抑え流産早産を防ぐ」「血管を拡げて血行をよくする」と書いてある。(ちなみに後で調べてみるとズファジランは12wより前の処方はあまり薦められないらしい。とはいえ、その前に飲んでも特に何かあった、という例はないそうで、薬を飲まないリスクと飲むリスクは医者の判断次第らしいです)さらに薬剤師さんはこう言った。「あなた、本当によく気がつきましたね。全く気がつかない方もいるんですよ。お大事に。」
ダンナはプレッシャーをかけるようなことは止めて落ち着け、と騒ぐ両親と私に言っていたが、やっぱりオオゴトだったのだ、と、私は思った。いつもとちょっと違うとか、何かおかしいとか、そういうことに気づくことができるのは、私本人だけなのだ。気づいたことはよかったのだ。
幸い両親が来てくれていたので、1w安静にして、薬を飲んでいた。その後は子宮収縮は幸いおこらず、今(これ書いてるのは16w)に至っている。
しかし、つわり+ズファジランの副作用(?)には参った。このことについては、また後日書くことにする。