羞恥心

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080711-00000023-oric-ent
より

【編集長の目っ!】“バカ”にできない、羞恥心の人気

7月11日22時28分配信 オリコン

 羞恥心の人気がさらに加速している。7/14付のシングルランキングでは「泣かないで」が4位、「羞恥心」が9位と、トップ10内に2週連続で2作ランクインしており、売上げ枚数もそれぞれ約26.3万枚、約41.6万枚と、数字を着々と伸ばしている。それにしてもなぜここまで羞恥心の3人が支持されるのだろうか?

 羞恥心は4/9にシングル「羞恥心」で鮮烈デビュー。最高位2位と、予想を裏切る?大ヒットとなり、登場回数も7週連続トップ10入りを含む、13週と(7/4付)勢いは全く衰えず、上半期ランキングでも青山テルマKAT-TUN(2作)に次ぎ4位と大健闘(4月度月間ランキングは1位)。誰がここまでのヒットを予想しただろうか?しかし、3人は一躍時の人となり、様々なメディアに引っ張りだこで、子供から大人まで、幅広い層から支持を集め、まさに“ 国民的おバカキャラアイドル”としての地位を確立した。

 今さらおさらいする必要はないかもしれないが、羞恥心ヒストリーを振り返ってみると、CX系の人気クイズ番組『クイズ!ヘキサゴンII』に出演していたつるの剛士(33)、野久保直樹(27)、上地雄輔(29)の“おバカキャラ”3人で結成。グループ名、羞恥心の由来は、羞恥心を上地が「さじしん」と読み、司会の島田紳助の鶴の一声で決定。つるのが“羞”、野久保が“恥”、上地が“心”という位置づけだ。

 3人とも、ただのおバカキャラでないところがこのユニットの面白いところでもある。つるのは「ウルトラマンダイナ」に出演し、子供たちそしてその母親から絶大な支持を集めていた。野久保は元プロ野球ドラフト候補、潜水の元日本記録保持者という圧倒的な身体能力と、さわやかなルックスでこれまた幅広い層から支持を得ていた。上地は、横浜高校時代に野球部に所属し、一年後輩の現大リーグ、ボストン・レッドソックス松坂大輔とバッテリーを組んでいたことは有名な話で、こちらもイケメンスポーツマンとして注目を集めていた。文章に、彼の優しさがにじみ出ているブログは、その1日の来訪者数がギネス記録に認定されている。

 そんな3人がクイズ番組発とはいえ、CDデビューを果たし、それが見事に“化けた”。シルバーの襟高コートに、超ロングマフラーという、まるで80年代の王道アイドルを彷彿させるような衣装で颯爽と登場。そして振り付けも80年代風。3人とも運動神経は抜群のはずなのに、どこかぎこちなさが残る振り付けだが、ガムシャラに踊っている。そのガムシャラさに親近感を覚える人も多かったのでないだろうか。番組内ではおバカ、でも荒削りだが歌を歌って踊るとカッコイイ、そんなギャップも女性ウケしている要因のひとつだろう。

 1stシングル「羞恥心」が好調に売れ続ける中、6/25には2ndシングル「泣かないで」を発売。発売日には1日で大阪、名古屋、川崎を回るという過酷な発売記念イベントを敢行。大阪、名古屋で各6000人、川崎では約12,000人というファンを集め、人気の高さを証明。約21.2万枚を売上げ、2 位に初登場した。ちなみにこの時の1位は約31.4万枚を売った嵐の「One Love」だった。

 発売記念イベントの映像を見ていると、本当に小さい子供たちが振り付けをマネしていたり、その母親達が熱狂していたり、若い人たちから、まるで自分の孫を見ているかのような優しい笑顔で彼らを見つめる年配者がいたり、“羞恥心”という“国民的人気キャラクター”が生まれたことを証明していた。

 もちろん彼らは毎回イイ曲を求められ、それに応えていかなければいけないとは思うが、ファンはそれよりもキャラクターとしてのカッコよくて、おもしろくて、愛らしい3人、そんな存在でいて欲しいのではないだろうか。

 この後羞恥心は、番組内の“先輩おバカキャラ3人組”・Pabo里田まいスザンヌ木下優樹菜)とユニット・「アラジン」を結成し、7/30にシングル「陽は、また昇る」をリリース予定だ。そして8/6には2時間ドラマ「お台場探偵羞恥心 ヘキサゴン殺人事件」(CX・関西テレビ系 19時〜)での主演が決定するなど、3人への期待・注目度はどんどん高くなっている。

 シングルを出せばアルバムへの期待感も募るし、アルバムを出せばコンサートも観たいと思うし、これだけの人気だけに、コンサートはいきなり日本武道館!なんていうサプライズも期待したいし…。さらに年末は国民的音楽番組のステージで歌う3人も観てみたいし…と、楽しみがつきない3人組だ。

 かなり幅広い層の、しかも女性のハートを完全に掴んだ羞恥心。この人気、意外と“バカ”にできない……そんな気がする。

世の中には、「腹が立つバカ」と「愛すべきバカ」がいると思う。
前者にかかわるとロクなことがない。で、おおむね前者は自分のことを「バカ」だとは思っていないことが多いので、余計始末が悪い。「拉致被害者は北に返すべきだった」といった政治家の加藤某さんとか〜、移民庁を考えている政治家の中川某さんとか〜、まあたくさんいるわけで。
で、羞恥心は、まちがいなく後者。おバカなのに、見ていて不快感がでない、というのは彼らの優れた才能だと思う。